ライターという仕事で月収100万円稼ぐ

ライターという仕事で月収100万円稼ぐのは可能か

 

ライターの収入をネットで検索すると、「年収500万円」だとか「月15万円」だとか「7桁の月収」などと出てきます。逆に「ライターはそう簡単には稼げない」だとか「1円ライター」などと安い単価の仕事を揶揄して否定的なことを書いているサイトもあります。

 

けれど、私自身の経験からすると収入が発生している人のブログなどを読む限りは、他の仕事をするよりよっぽど楽に収入になっていると感じるのです。その理由を私の経験を踏まえて書いてみたいと思います。

 

 

1.コピーライターを仕事にしたかった私が最初にした仕事

 

私はコピーライターになりたかったのですが、最初に就いた仕事は営業職でした。なぜコピーライターになりたいのに営業職なのかというと、募集していた会社の都合です。

 

コピーライターの募集は採用がきまり締め切ってしまったので、グループ会社の営業なら空いている、そちらをまずはしてみないか、と言われたのです。今ならブラックな匂いプンプンだと気づいていたと思うのですが、若かった私はその言葉に乗ってしまいました。また人が足りなくなったらコピーライターの職種に就ける、という条件付きでしたが、あれから数十年、いまだにコピーライターの仕事には戻っていません。まあ、フリーのライターになったからいいのですが。

 

そのような事情があり、営業畑の仕事を始めたわけですが、はっきり言って営業の経験がとても今の仕事の役にたっています。ライターとして色々な業界のライティングをしていますが、営業の時に経験したことがネタとして生きています。営業をしていなかったら私のライター生活もなかった、と言っても過言ではないでしょう。

 

2.営業職に明日はない

 

めでたく営業職に就いたのですが、営業職には明日はない、というのが本音です。毎日朝から夜遅くまで、企画書を作っては客に提案しまくり、契約までこぎつけるべく様々なアプローチをします。契約になると周りもちやほやしてくれますし、ある程度売れるようになると役職も付き、誰からも文句を言われなくなります。まさしく営業は数字で決まる世界なのです。

 

問題は翌月になるとゼロからのリスタートになることです。業界にもよると思いますが、私がいた業界は既契約からは売り上げは上がりにくい世界でしたので、またゼロから新規開拓が始まるのです。

 

「営業マンは毎月ゼロになるからいいんだ」というようなクレージーなことを言う役職者もいましたが、私は本気でそう思ったことは一度もありませんでした。

 

そんな苦労をしてもやっと人並みの給料というのが普通の仕事だと思ってここまできました。売り上げを上げてインセンティブが付きますが、それで終わり。次のインセンティブは売り上げがあがらなければ0という世界です。

 

その点、ネットにちらほらブログを書いているウェブライターさんは数ヵ月で20万円とかです。発注者はいるわけですから、きちんと仕事をしていればずっと仕事はある、という世界。営業畑で仕事をしてきた私には幻のような世界、とても稼ぎやすく見えるのです。本当に幻だと困りますが・・・。

 

3.ライターという仕事への思い入れ

 

そもそも、私のコピーライターへの思い入れはどの程度だったのか、ということなんですが、すごく思い入れはありました。

 

私は中学生の時から詩や小説、随筆などを書くのが好きでした。専用のノートを作りいつも持ち歩いては、授業中や放課後、夜自宅でも書きまくっていました。その頃はコピーライターという仕事があるということを知らなかったので、とりあえず作詞家か小説家になりたい、という漠然とした思いがありました。とりあえずです。

 

高校生の時には原稿用紙100枚程度の小説を書きあげました。友達に「ちょっと読んでみて」と見てもらったのですが、最初の数枚を読んで返ってきた言葉が「これ、エロ小説じゃね」という執筆の苦労を鼻息で吹き飛ばすような感想でした。

 

小説の根底を流れる複雑な感情の葛藤をわかろうともせず、表面的な言葉だけをとらえた感想でしたが、私は「エロか、駄目だな自分、人はこういうのをエロと感じるのだな」と己を責めたのでした。「エロ小説家」とは呼ばれたくはありませんでした。

 

そこで私の執筆活動が終わったわけではありません。そのような友の叱咤激励に応えるべく?その後も小説らしいものは書き続けました。そのあたりは、小説家になりたいのだけどなれないその他大勢の人たちと同じ?です。

 

その後、社会人になって営業をしながらも、いくつか小説を書いて投稿をしましたが、花は咲いていません。

 

なぜすぐにコピーライターやその他のライターの仕事に転身しなかったかというと、ある程度社会の仕組みがわかってくると、コピーライターは自分の書きたいことが書ける世界ではない、営業より安月給だ、といったような邪念が入ってくるわけです。

 

書くことが何より好きだったのに、いざ営業の仕事をして多少売れてちやほやされると、そこからなんとなくうまくいきそうにないライターの世界にそこまでの魅力を感じなくなっていた時期がありました。

 

4.小説家とライターとの違い

 

小説家とライターとの違いは、書く内容がレギュレーションに縛られているかいないかの違いだと思っています。小説家は自由にテーマを決め、表現の仕方も自由、それが文学と認められればどこまでもフリーなのが小説だと思っています。個人が自宅でひっそりと文学の世界に浸れるのであれば、多少のタブーは許される世界。

 

ライターが書く仕事は、人が仕事中に探し物をする時などに参考にしますから、もちろんエロはだめですし、行間に隠された意味はいらないのです。逆に行間に大切なものを隠していたら商業系のテキストとしては失格です。

 

スーツを着たビジネスマンがまじめな顔をして私が書いた記事を参考にしているのです。ライターはそのような人の肩の力が抜けたり、ムラムラくるような記事を書いていてはだめなのです。

 

しかし、このようにレギュレーションの違いこそあれ、文章を書きたい、書くことを生業としたい、あるいはこの作品を人に認めてもらいたい、という書くことに対しての熱意は作家もライターも変わらないと勝手に思っています。

 

5.ライターという仕事で月収100万円稼ぐ

 

営業をある程度経験して、もうこの世界はいいかな、と思い始めたころ、やはり物書きになりたい、という気持ちが再燃してきました。副業でライティングの仕事をはじめ、最初は数千円の月の収入が、なんとか人並みの給料くらいにはなりました。ただ、人並みくらいで、人並み以上ではありません。

 

そこでもっと上を目指すべくフリーになることを決意したのです。私はこのブログにこれからの仕事を紹介していきたいと思っています。まだ駆け出しですし、収入が多いわけではありません。でもライターとして大成したいという夢は持っています。まずは月収100万円が目標です。すでに多くのライターさんは達成されていると思いますが、私も達成して更なる高みを目指していきたいと思います。